「企業のCSR(社会活動)を志望動機としてあげてはいけない」
というのが常識といわれているようですが、はたしてそうでしょうか?
CSRは企業のイメージともなり、企業が動くことで社会の問題への意識が変わっていくことも多々あります。
決して、軽く見ていいことではないでしょう。
それに加えて昨今は、社会活動そのものを事業とする企業も現れています。
しかも、そのような企業は確実に社会にうねりを起こし、かつ収益も出しています。
認定法人フローレンスは、シングルマザー支援や子供の貧困対策事業、障害児問題など、まさに目の前に突き付けられている諸問題に取り組み、「社会変革」そのものを事業としています。
株式会社オリィ研究所は、分身ロボットなどを通じて、孤独化の解消をミッションとしています。
どちらも社会の、特に若い人たちの共感を呼び、社会を変えそうな勢いです。
しかも、取り組みをとても楽しそうにやっている。
こんな社会貢献をやってみたいという思い、そこに働き甲斐を感じるのは、ごく当たり前の流れです。
ただ今あげた2つの会社と違って、もともとは何かの製造や販売を事業としており、社会活動はあとになって始めたというところが多いのも事実。社会活動を持続するには、安定した収益がないと難しいことでもあります。
つまり、社会活動を志望理由にすることは、ダメなことではありません。ただし、社会貢献するために本来の事業(製造だったり販売だったり)も軽んじるわけにはいきません。
一番大事なことは、そのように共鳴することの多い会社で、自分はどうありたいのか、どうなりたいのか、自分自身のビジョンを明確に持つことです。
その会社が好きだから、ここに入れば安泰だからと、おんぶにだっこ状態ではとても採用にはいたりません。